会社の書類などに読み方に自信が無い漢字があったりすると、困りますよね。
それがプレゼンテーションだったり、ディスカッションだったりしたら、なるべく自分に順番がまわってこないことを願うばかりの時間になってしまいます。
そんなことにならないように、今回は「重複」という言葉の正しい読み方について説明していきます。
「重複」の意味
本題に入る前に、そもそも「重複」というのは、2つ以上同じ物事が重なり合うという意味を持った言葉です。
漢字の意味からも何となく想像が付きますが、同じ物事で無いと「重複」は正しいとは言えません。
同じような意味を持つ言葉として、以下のような言葉が挙げられます。
剰語 反復 反覆 収斂 収束 繰言 輻湊 輻輳 重出
「重複」の読み方
さて、結論だけ先にお伝えすると正しい読み方は「ちょうふく」になります。
ただし、辞書などを引くと「じゅうふく」も読み方として、掲載されている場合があります。
実際にGoogleで読み方を検索してみると…
このようにどちらも表示されます。
では、なぜ正しいのは「ちょうふく」にも関わらず、「じゅうふく」という読み方が表示されるのでしょうか?
これは慣用読みという概念によるものです。
慣用読みってなに?
慣用読みとは、漢字の生まれた中国とは違う読み方であったり、口に出しやすい読み方であったりが間違ってそのまま定着してしまった読み方のことを指します。
同じように慣用読みが定着しつつある言葉に以下のものがあります。
早急 ○さっきゅう/×そうきゅう
出生 ○しゅっしょう/×しゅっせい
「重複」の使い方
「重複」の意味をおさらいしましょう。
2つ以上同じ物事が重なり合うという意味でした。
具体的に使う場面を幾つか挙げてみましょう。
まとめ
漢字の読み方というのは、日本人に生まれてしまった以上、一生つきまとう永遠のテーマとも言えます。
ついつい「じゅうふく」と言ってしまった場合にも、なにか指摘された場合に「慣用読みというのがあって〜」と返すことが出来れば、相手の印象も変わるかもしれません。
もちろん間違えないことに越したことはありません!
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